愚者の黄金~大暴走を生んだ金融技術(ジリアン・テッド)
<本の内容>
J.P.モルガンのデリバティブチームが創り出した革新的な金融技術CDS(クレジット・デフォルト・スワップ)。この金融イノベーションは、同じくJ.P.モルガンが開発したリスク評価手法と一体となって世界中の金融機関に広まり、新たな金融市場を切り開いた。CDSは信用リスクを移転し、銀行経営の自由度を高め、金融の新しい時代を開くカギになるはずだった…。信用バブル創出とその崩壊、そして金融危機を引き起こした主犯としてその名が挙げられるCDSは、いかにして開発され、そしてどう利用されてきたのか。なぜ証券化と結びつくことで大暴走が始まったのか。政府、規制当局、投資銀行の経営者や社員たちは、その暴走を予見できなかったのか。東京支局長時代に日本のバブル崩壊を経験した著者が、欧米と世界を奈落の底に突き落とした信用バブル崩壊の舞台裏を、綿密な取材と歴史的証言で明らかにする全米ベストセラー。
なぜ、革新的な金融技術は悪用され、金融システムは道を誤ったのか。フィナンシャル・タイムズ紙が誇るトップ金融ジャーナリストが、巨大な信用バブルの創出と破綻に関わったバンカーたちの姿を徹底した取材で描く。
著者は07年金融ジャーナリストの最高の栄誉ウィンコット賞、08年ジャーナリスト・オブ・ジ・イヤー賞、09年には本書で賞を受賞。エリート投資銀行家、金融機関トップ、政府関係者などの証言から金融危機の実態と21世紀の金融を論考。NYタイムス・ベストセラー。
<感想>
金融イノベーションの結果、バブルを巻き起こした。理屈は簡単だが、その渦中にいると自分だけは大丈夫だと思ってしまうのだろう。
当時の米国の金融機関の状況がよくわかる。ただ、専門的すぎて読みにくいのが難点かな。池井戸氏のような人にドラマ仕立てにしてもらいたいものだ。

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