砂の王国(荻原浩)
<本の内容>
上巻
全財産は、3円。私はささいなきっかけで大手証券会社勤務からホームレスに転落した。寒さと飢えと人々からの侮蔑。段ボールハウスの設置場所を求め、極貧の日々の中で辿りついた公園で出会った占い師と美形のホームレスが、私に「宗教創設計画」を閃かせた。はじき出された社会の隅から逆襲が始まる!
下巻
三人で立ち上げた新興宗教「大地の会」は私が描いた設計図どおりに発展。それどころか会員たちの熱狂は、思惑を越えて見る見る膨れ上がっていく。奇跡のような生還と劇的な成功。だが、そこで私を待っていたのは空虚な孤独と不協和音だった。人間の底知れぬ業と脆さを描ききった傑作長編、慟哭の結末!
<感想>
神様は作ることができる。
宗教とは何だろうかということを考えさせられる。
3人から始めた宗教創設計画が、短期間で1万人近くの会員を擁する団体となり、
さらに政党を作り、選挙にまで出る。
3人の人間模様の中で、主人公が弾き出せられる場面はスリルがあった。
主人公はホームレスに戻ってしまったが、その後の人生も知りたいところだ。
「大地の会」の絶頂と破滅も知りたい。
小説としては、こんな終わり方の方が、読者の想像力を刺激できていいのかもしれない。
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